バファローズNextのプロ野球観戦記'04
バファローズNextが2004年に見に行ったプロ野球観戦です。カッコの中の勝敗は観戦した試合で自分の応援したチームの勝敗を示します。
バファローズNextのプロ野球観戦記(本年度)
バファローズNextのプロ野球観戦記'03
9/5 甲子園
巨 人 0 0X
阪 神 1
(2回表攻撃中降雨ノーゲーム)
巨 林
神 三東
本 今岡
今日は知り合いのお誘いで甲子園のバックネット裏の席で観戦。それも最前列という非常に豪華な野球観戦。迫力があるアングル。バックネット裏は6年前の藤井寺以来だ。
初回、三東は2安打を許しながらも高橋を三振に取る等0点に抑え、その裏、赤星・藤本は凡退したものの今岡がレフトスタンド前部への先制ホームラン。幸先のよいスタートであったが、恐ろしいことがこの後起こるのである。
2回、巨人の攻撃中に降り出した雨はひどくなり、試合は一時中断。前に広島市民球場で1時間中断したときよりも雨の勢いは激しかったものの、夕立ちですみそうな感じであったので、しばらく待ってから再開だろうと思って、土砂降りの中、試合再開を待っていた。すると20分も経たないうちに佐々木球審が雨の中グラウンドへ。「まさか…」と思ったら案の定「ノーゲーム」。ノーゲームは初めての体験とはいえ、こんな特等席での観戦中、リードした場面でとなると残念である。しばらく球場にいると雨は止み、「何で試合せんの〜」ってな感じ。バックネット裏とあって解説席に福本豊氏がいたのが見えたが、「こんな早く中止になるのは始めてや。甲子園は水はけいいのやから、待てばいいのに」と言っていたようである。しばらく球場にいると、地震で船のように揺れた。正直、大きな地震やなーという感じ。帰りに列車にも影響するかな。
おかげで今日中に福井に帰ることは出来たが、「今岡のホームランを返せ〜」と、やりきれない気持ちが残った。
8/22 大阪ドーム
日本ハム 3 1 1 0 1 0 0 1 0 7
近 鉄 0 0 0 0 0 2 6 0 X 8
日 入来、立石、河本、井場
近 加藤、小池、吉川、近藤、吉田、カラスコ
本 セギノール39号
勝 カラスコ6勝8敗
S
敗 河本0勝1敗
(5勝4敗)
またしても日本ハム戦。今季、大阪ドームの近鉄−日本ハム戦は3回目。この組み合わせは来月に北海道であと2試合観戦予定なのだ。今日は梨田監督のトークでハッスル人形が先着10000人にプレゼントとあって早く球場入りする。いつもなら後輩と一緒に観戦するところであるが、合併問題で意見が異なること、パソコンでの仕事が残っていることなどから別行動とし、センターよりの外野下段に陣取り、そして食事の買出し、ポイント引換えを行い、署名についても考えたが合併賛成ながらファンの運動そのものは支持したいとのことで署名もしてきた。それと近鉄バファローズ選手会が出しているLRカードを購入。1リーグ化阻止、野球の良さを継承することに対する寄付という感じで、やはり協力したいと思った。そして元の場所に戻り、腰を下ろした。
大阪ドームでは試合前にかかる「白いボールのファンタジー」。球宴前まではただ球場に流れているだけという感じであったが、今は「パ・リーグの灯を守る曲」という雰囲気になっていることもあり、応援団も曲にあわせて太鼓を敲き、近鉄ファンのみならず日ハムファンも含めて球場全体で歌っている。
スタメン発表。近鉄は紀洋を五輪で欠く打線であるが、日ハムの先発が右の入来とあって三塁は星野。そのほかにも礒部、憲史を加えた右投手向けの打線を組む。2番は水口ではなく高須であった。
近鉄の先発は加藤。初回、始球式は空振りに終わった新庄に打たれ、続く坪井は遊ゴロ。2塁に送ったらアウトかもしれないタイミングだが、1塁に送球。しかし一瞬坪井の足が速く、記録は野選かとも思ったが安打。1死後セギノールのところで暴投し先制を許したと思ったら、2ランを打たれる。結局暴投はなくても同じ結果だったが、坪井の内野安打が悔まれる。さらに2、3回にも1点ずつ取られ、この時点で被安打9。加藤もダイエー以外には弱いのか、3回にKOされてしまった。5回には石本が猛打賞となるタイムリーを打たれる。
一方、近鉄は日本ハムの先発・入来を打ち崩せない。1回に高須が基本に忠実したピッチャー返しの安打を打ち無死1・2塁のチャンスを作ったものの0点。5回にも3連続四球で満塁にしたが0点。終わってみれば5回まで1安打ピッチング。昨日の川越よりは内容は悪いものの近いものがあった。
6回、マリオのタイムリー2塁打が飛び出し、セギノールのエラーもあって2点。好投の入来は限界と見て立石に交代した。そしてラッキー7。代打・水口と大村が安打。高須のところで「チャンステーマ4」がかかるや否や、河本に交代。高須は四球で満塁となり、そして礒部が2点タイムリー2塁打。これで4−6。続く北川が歩くと、左投手とあって憲史のところで代打・下山を送り出す。すると予想通り投手交代、右の井場が登場。下山が井場から四球を選び、押し出しで5−8。そして星野。今季は前半あまり出られなかったこともあり打率が低いが、昨年はよく成長した選手。その星野が走者一掃のタイムリー3塁打を打ち、8−6と逆転に成功。6点差をひっくり返すとは気持ちがいいものだ。そして勝利の歌(チャンステーマ3)が流れる。
こうなると近鉄は勝ちパターン。8回には「ピッピピッピッ〜」カラスコが登場。西武戦以外ではそこそこの成績を残しているとあって安泰と思ったが、1点を失う。その裏、大村がホームランかと思いきやフェンス直撃の2塁打。今季はホームランが少ないだけにスタンド入りを期待したのに…という感じ。この回無得点であったが、9回表を抑えたら勝利である。カラスコは9回は危なげなく退け、8−7で勝つ。同一カードを前回に観戦したと同じスコアであった。
ヒーローインタビューはもちろん逆転3塁打の星野。松山でもヒーローになったので今季見るのは2度目である。今日負けたら自力プレーオフ消滅とあって、勝ってよかった。
今日は試合が長引いたこともあり、近鉄バファローズの歌を歌ってから二次会は出ないで球場を後にしようとしたが、応援団が「白いボールのファンタジー」を流したのでそこだけ思いっきり歌ってきた。そして球場を後にする。実家に10分ばかり荷物を取りに帰り、そして福井へ戻る。
それにしても今季はダイエーとの観戦予定がなく、日本ハムが6試合(予定)、ロッテが4試合と特定の球団に偏った感があるなと感じた。
8/21 ヤフー
西 武 0 0 0 0 0 0 0 4 3 7
オリックス 0 1 0 0 1 0 0 0 0 2
西 西口、帆足、小野寺、大沼
オ 川越、徳元、歌藤、本柳
本 塩崎7号
勝 帆足6勝3敗
S
敗 川越5勝8敗
(4勝4敗)
来年から我が近鉄と合併する予定になっているオリックスの応援にヤフーへ行く。オリックスは好きな球団ではなかったが、合併で暫定的に応援したいと思うようになった。ただ、西武は西武も合併解消、近鉄身売りとなったらメインに応援する球団なので、できれば日本ハム、ロッテ、ダイエー戦で考えていたのだが、日程が合わずにやむなく西武戦にする。予定よく野球を見に行くオリックス好きの後輩と一緒に観戦だ。
この日はヤフー恒例となった花火ナイト。花火の日は客が多いのだ。それに先着5000人にメッシュユニフォームプレゼント。「弊店間際の大放出」みたいなプレゼントと思った。そんなこともあって、開門15分前には球場入りするが、友達は遅刻。先に入ることも考えたが5000人も並んでいないことが想定されたため友達を30分待ってから入場。それでも無事、ユニフォームをもらうことが出来た。
もらったユニフォームは袖のところに「Blue Wave」の文字があることもあり、来年からオリックス・バファローズになることが予想されている(山口社長が言ったとか)ことから考えると、在庫処分としか思えない印象も受けた。とはいえオリックスのグッズをそれほど持っていないこともあり、うれしいものである。
さっそくもらったユニフォームを着て応援。他にはファンタスティックバットという空気を膨らます100円のメガホンがあったのでこれを購入。なかなかのメガホンだと思った。そして試合開始までは野球の応援の話や来季の話などをする。
予告先発はオリックスは川越、西武は西口。打線は両軍ともアテネ五輪で主力を欠くメンバー。オリックスは村松、谷の2人がいない打線は寂しい。1番と3番が抜ける打線となる。1番は普段5番あたりを打つ塩谷。もっとも、塩谷の場合は村松がいなかった昨年まで1番も打っており無難ではあるが、代わりのクリーンアップが塩崎、オーティズ、三輪。塩崎は調子がいいので問題はないが、捕手の三輪がDHで5番にいるのはどうも違和感がある。DHなら山崎あたりでもよかったのではないか。一方の西武も和田がいないとはいえ、貝塚と両外国人なのでそう打線低下の感はない。松井稼の穴をきっちり埋めている中島ですら下位打線。打線の違いは一目瞭然という感じ。もっとも、西武の場合は五輪には野手は和田だけであとは投手の松坂(と張)だし。
川越は初回先頭の柴田に安打を浴びる。1死後、貝塚をエラーで出塁させ1・2塁のピンチを迎えるが、後続を打ち取りほっとする。その裏、オリックス打線西口に抑えられる。
西武は2回、先発の西口にアクシデントがあったのか、帆足に交代(西口は内転筋を痛めたとのこと)。
代わった帆足がすっきりしないのか2回には四球を足がかりに日高の内野安打で先制。
川越は2回以降ヒットを許さない内容。まさに絶好調。近鉄相手の時は結構攻略できるイメージがあるのだけど、西武は川越が苦手なようである(他にも日ハムの金村あたりも苦手)。川越はプロテクトが期待されるだけに気になる。
オリックスも追加点を期待したが3回には満塁にするも無得点、5回にようやく打撃好調の塩崎がホームランで2点目。その後も三輪がタイムリー性のあたりを打つが、2塁ランナーが暴走で本塁でアウト。悔まれるが後続を考えると選択は良かったと思う。その直後、「花火ナイト」とあって恒例の花火大会。3分間、音楽をバックに花火が上がる。夏の風物詩ともあってきれい。
川越は7回まで許したヒットは初回先頭の柴田の1本だけ。2点差しかないのが心配ではあるが、安心して見てられる。試合時間も短く、あとは完封を待つばかり。打線の追加点を期待してラッキー7の応援歌を歌うも追加点ならず2−0。
ラッキー7の応援歌もそうであるが、私はオリックスの応援は久しぶり、それもオリックスになってからまともに1塁側でオリックスを応援したことがない(阪急時代にはある)こともあって、応援歌はメロディーを聴いた人が何人かいるくらい。それにオールスターでも出た村松や谷は五輪でいないとあって、誰も知らないのだ。それでも前もって出力した歌詞カードを手に、日高や三輪あたりはなんとなく覚えたという感じ。合併後にも選手別応援歌はだいたい引き継がれると思うだけに、今のうちから接しておくのがいいと思う。
しかし8回、中島に2本目のヒットを打たれると細川に代えて代打G・G佐藤。嫌な相手だ…。恐れていたがここも二塁打を浴びて1死2・3塁ピンチになる。そして赤田は大きいフライ。「1点取られた…」。犠飛で1−2とされるが柴田を打ち取りここで2死。続く小関に打たれ2−2。貝塚を内野ゴロに打ち取ったと思いきや、川越わずかに届かず、二塁への内野安打。これは運が悪い…。そしてカブレラに回したところで伊原監督がマウンドへ、投手交代である。タイミングが悪い…。もう一回前に出ておくか、カブレラ相手とはいえ川越で勝負してほしかった。徳元に代えたがカブレラにもタイムリーを浴び逆転。せっかくの1安打ピッチングが敗戦投手になるのか…。この回は結局4点取られる。
打線の元気のないオリックスは反撃もできない。帆足は6イニングという超ロングリリーフでマウンドを降りたが、続く小野寺、大沼を打ち崩せず、おまけに9回表には貝塚のタイムリー2塁打などで3点追加され2−7でまさかの逆転負け。ダイエーと首位争いをするチームに対して、オリックスは村松・谷抜きというハンデがありながら川越が一人でよく立ち向かったのがよかっただけに、残念。8回の交代のタイミングが…、と伊原監督の采配が悔まれる。
試合終了後は地下鉄・阪急で実家に帰宅。途中まで後輩と近況報告などを楽しむ。合併がどのようになるか先行き不透明な部分はあるものの、合併が延期となったら来年もオリックスの応援に来ようと思った。
その他、試合途中では青流会の何度か「合併反対ブルーウェーブ」の3コールがあり、その後にパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」が流れる。ヤフーでは試合前に「白いボールのファンタジー」はかからないので、ファンも歌詞をよく分かっていない人が多くあまり歌声は聞こえなかったが、大阪ドームで何度となく聞いてきた私は、この曲のときばかりは元気よく思いっきり歌ってきた。何としても1リーグは阻止してほしいものだ。
7/17 千葉マリン
日本ハム 0 0 5 0 2 0 1 0 0 8
ロ ッ テ 3 1 0 0 0 1 1 0 0 6
日 正田、芝草、建山、横山
ロ セラフィニ、小宮山、山崎、川井、薮田
本 島田2号
勝 正田4勝3敗
S 横山2勝4敗19S
敗 セラフィニ2勝1敗
(4勝3敗)
今日は「パ・リーグ全カード観戦計画」の最終、ロッテ−日本ハム戦の観戦である。合併・球界再編などでパ・リーグが来年も現在の6球団で推移しない可能性も高いため、何としても今年のうちに全カード観戦を実行しておきたかったのである。ただ、このカードは平日開催が多く、夏休みに週末開催がないなど観戦が難しかっただけに、この3連休に当初から予定しておいたのである。それも箱根旅行と組み合わせたことから、箱根から小田原・新百合ヶ丘・大手町・西船橋・海浜幕張と経て17時半にマリンスタジアム入りした。例によって合併反対の署名を集めていた人が何人かいた。堤発言によってロッテも合併の可能性が十分にあることから、ロッテファンも必死である。
座席はバックスクリーン側に陣取ることができた。試合前にはライト外や観客席全体に大きなマリーンズの旗がたなびく。サッカーではよくある光景であるが、人数、規模等の関係から北陸シリーズでは登場しないだけにこれは圧巻である。私のいるところはぎりぎりその旗の外側だったので、旗の写真を撮影できた。
今日のスタメンであるが、李はスタメンから外れ、捕手の里崎がDHである。里崎は時々DHを務めるがもったいない感も(ロッテは清水将などよく打つ捕手が何人かいる)。初回、2死満塁のチャンスを作るとその里崎が期待に応えてセンター方向に大きなフライ。もう少しで満塁アーチだったがフェンス直撃、走者一掃の二塁打である。2回にも福浦がタイムリーを放ち4−0と早くも勝利モード。
ロッテの先発はセラフィニ。2回までは安打は許すものの要所を付く投球で0に押さえる。しかし3回、連打を浴びるものの小笠原、セギノールを三振に抑える。しかし絵ちぇバリアにタイムリーを許し2点差にされる。続く田中幸を簡単にカウント2−0に追い込んだのに四球を許してしまう。この不用意な四球には今も悔やまれる。続く島田に何と逆転3ランを打たれてしまった…。
5回、ベニーがセギノールの中飛をファンブルも後続の2人をアウトにする。ただ、意識したか島田、金子に連続四球と2死満塁のピンチ。日本ハムは勝負どころと判断したか、中島のところに球宴にも出場した代打・高橋信。打率も2割7分台、ホームラン14本とパ全体で見ても城島の次にいい捕手である。これだけの選手なのに応援歌がないが、ここはチャンステーマ。当然、ロッテもセラフィニ降板と思いきや、なんと勝負。これが裏目に出て2点タイムリーを浴び、そして小宮山と交代。エラーがらみなので自責点にはならないとしても、こんなことなら最初から交代させておくべきだったと思う…。小宮山が出たときの声援は大きかった。そして小宮山は新庄を討ち取るも、4−7と3点差に広がった。
5回裏、DHの里崎が出塁。今日は里崎いい仕事しているなと思いきや、後続が併殺。
6回裏、高橋信に対抗したか清水将に代えて橋本。橋本も打率・本塁打ともそこそこの捕手。期待に応えて出塁。堀幸一が安打でつなぐと、期待の福浦。予想通り「チャンステーマ5」がかかる。この回の前にあんずロックを呑んでいたこともあり、「マ・リ・ン・ズ・マ・リ・ン・ズレッツゴー『福浦!』」と気合が入る。すると期待に応えて犠飛。本当ならタイムリーがほしかったが、とりあえず1点返し5−7。
あんずロックで気合が入った私は、7回裏「We Love Marines」を歌いなおヒートアップだ。回の交代の時には相変わらず合併反対の横断幕がかかりまくる。「ナベツネ追放」「プロ野球の私物化反対」などの横断幕も。またパ・リーグを残したいとあってか、日本ハムは安打・四球・得点時のテーマが、ロッテは四球テーマがパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」になっていた。
7回裏、井上順がエラーで出塁、期待の里崎は凡退したが、フランコがタイムリー2塁打。1死2塁のチャンスで渡辺正のところ「当然代打だろう、李か?」と思っていたら、出ました!「渡辺正に代わりまして…李スンヨプ!」のアナウンス。一気にライトスタンドの声援が大きくなり「ナルリョボリョ」の応援が響き渡る。一打同点の場面であったが三振に倒れる。結局この回も1点どまり。
8回、9回とも日本ハムを0点に抑えるが、上位打線だったロッテも建横継投に交わされて得点できず、痛い敗戦。
試合終了後、場外で日本ハムファンが二次会をしているのを横目にマリンスタジアムをあとにし、海浜幕張のロッテリアでジュースを飲む(チケット見せると半額だったが、私は何も言われずに半額にしてくれた。ロッテの白ユニを着ていたからだろう)。そして東横イン海浜幕張の送迎バスでホテル入りした。
終わってみれば日本ハムは3ランの島田と、代打で登場した高橋信が猛打賞。クリーンアップはそれなりに抑えたものの下位打線にやられたという結果であった。ロッテも堀幸一が猛打賞(金沢のときも猛打賞だった)と気を吐いたが、西岡がブレーキであった。とはいえロッテも見せ場はあったし、一通りの応援を楽しめて満足のいく内容であった。来年以降の北陸マリーンズは微妙であるが、北陸マリーンズが続く限り、何年かに一度は千葉にも足を運びたいものである(ロッテの存続自体も結構やばいのだけど…)。
7/10 ナゴヤドーム(オールスター戦)
全 パ 0 1 0 1 0 0 3 0 0 6
全 セ 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3
パ 岩隈(近)、松坂(西)、渡辺俊(ロ)、金村(日)、三瀬(ダ)、森(西)
セ 山本昌(中)、三浦(横)、川上(中)、上原(巨)、河内(広)、岡本(中)
本 松中1号(ダ)、城島1号(ダ)、ズレータ1号(ダ)、中村1号(近)
勝 松坂1勝
S 森1S
敗 三浦1敗
1リーグ化が叫ばれている状況で、パ・リーグとしては今年で最後かもしれないサンヨーオールスターゲーム。運良く知り合いのチケットが余っていて観戦できることになった。もちろん初めてのオールスター観戦。昼過ぎに福井を出て普通列車乗り継ぎで大曽根で下車してナゴヤドームへ。
試合前にはホームラン競争。バース(元阪神)とブライアント(元近鉄)も登場し、往年のテーマが流れて一緒に応援。バースのテーマ曲なんて何年ぶりだろう(その後何人か引き継いだり、マースなど一時的に使われたことはあったけど)。
始球式は無事終わり(新庄がファウルを打ったみたいだけどよく見えなかった)、試合開始。今日の楽しみはやっぱり応援である。まあ、各チームのスター選手の応援歌を普通に歌うのだけど、小笠原の応援などは普段日ハムを応援しないから久しぶりという感じ(実は去年応援したけど…)。その裏のセの攻撃。セの応援団は中日と阪神が主体で、巨人の応援団はいなかった(オーナーが1リーグ化を推進しているために締め出されていたらしい)ためにローズのときは横浜で活躍したローズの曲がかかっていた…。せめて近鉄時代の曲にしてほしかった。ファン投票投手部門1位の岩隈は福留に2塁打を浴びて先制されてしまう。
2回表、松中がアーチを放ち同点。松中、城島、ズレータ、井口と続く打線はパを応援するというよりもダを応援しているような雰囲気。2年前にダイエーを応援したときと同じような感じであった。主力選手のメガホンの振り付けは覚えているので実践する。ダイエー、西武、近鉄などのメガホンがあの動きをするのはオールスターの醍醐味だ。
3回裏、全パの投手は松坂に。昨年は前半最終戦、あの2/3イニング7失点で球宴辞退を目の当たりにしていただけに、それほど期待はしていなかったが、150q/hの速球を投げまくり、奪三振の山。全日本のエースとあって、やはり「すごさ」を感じた。
初回は近鉄、2回はダイエーといった感じで、応援をリードする応援団は各チームの応援団が交代で担当する。4回表はロッテの応援団のリード「燃えろ千葉ロッテ〜」で始まるが、後ろにいたロッテファン「ロッテの選手誰もおらんぞ〜」。すると今度は城島がホームラン。各選手の応援歌をデジカメで撮影する。ただ、得点はホームランばかりで連打がないため、各チームのチャンステーマが聞けない。
4回裏も松坂の好投は続く。金本の打席では「ミラクルアーチ狙え〜♪レッツゴー、レッツゴー、金本〜♪」のファンファーレが流れる。そして広島時代の応援歌だ。一通り歌うと今度はスクワット。阪神ファンも一緒にスクワットをしていた。一緒に来た後輩に「オールスターでオマリー(ヤクルト)の時に阪神時代の曲がかかっていたのを見た」と話すと「前、TVで松井(秀)の時に彰晃マーチがかかっていた」とのこと。まあ金本もオマリーと同じ感じでかかったのだと思うけど、彰晃マーチには驚いた。
5回裏には渡辺俊介が登場、「俊介」コールが沸くも、ロッテファンを除いて投手コールに慣れていないのか一部のファンしかコールしていなかった。ここは北陸マリーンズで応援してきたこともあって私はごく普通にコールした。アンダースローの投手があまりいないこともあってか、セは苦戦していた。
6回表、「バッティングなんて簡単」と宣言した新庄がヒット。まあ3打席目でヒットならまあこんなものかな。4打席で1本ヒット打つくらいのペースなので…。そして中村紀洋。レフトに高々と上がった打球は「消えた」。自分はファウルかなと思って見ていたし、応援団もそのまま応援を続けていたら「H」のマークが付いた。なんかよく分からないけどヒットである(後で知ったが、ボールが天井に当たって三塁後方のフィールド内に落ちた)。チャンスになったところで「行けよ!男たち!張誌家チャンスだ燃え上がれ〜♪」がかかる。そしてこの攻撃終了後、チューハイを買って球宴モードになる。
7回表にはズレータがホームランを放ち、井口が四球で出塁。中島が二塁打でつなぐと村松。オリックス・ダイエーの応援歌が交互に流れる中、2点タイムリー。5−1と勝利モードになる。新庄のところで「北の国から」を期待するもここは通常の曲。紀洋、礒部でもチャンステーマ2は流れなかった…。7回裏、金村に交代するも高橋由、アリアス、岩村に連打を浴びるなど2点失う。
8回、オーティズ四球の後、金子。金子の応援歌がかかると思ったらチャンステーマだった。影が薄い選手だけに応援歌はかけないのかなという感じもした(第2戦では金子のテーマや、日ハムの個人テーマ(高橋信は応援歌がない)がかかっていたみたい)。ランナーが2人出て中島に。「西武のチャンステーマで近鉄タオル持ってジャンプしたい〜」と期待したが、通常のテーマだった…。
9回表、影の薄かったロッテ・福浦の登場。メガホンを置きすぐに「ピッピピピッピピピピー!福浦ヒット!」。この応援は慣れているが、その後の福浦の曲に入ろうとすると早打ちしてしまい「俺らは叫ぶ〜」は歌えずじまい(第2戦ではラッパ付きで流れていた)。そして紀洋の打席で「ようやく」チャンステーマ2が流れる。近鉄以外にもロッテ・西武はもちろん阪神のタオルまで回転する…。そして紀洋の打球はセンター方向へ、フェンス直撃と思ったが観客とフェンスの間に落ちてホームラン。礒部もチャンステーマ2だったが凡退。
9回裏は森が締めて、6−3で勝利。MVPは城島かと思ったら松坂であった。そしていよいよ二次会。今日のスタメン1−9のあと、勝利を祝う曲。パの勝利を祝して歌う曲といえば、やはりパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」。これはパのどのファンの人でも共通して喜び合える、名曲だ。1番だけでなく2番も歌いたかったけど。ただ、ナゴヤドームの規制の関係かこれで二次会は終わり。オールスターの二次会は長時間行われると聞いていたので楽しみだったが、まあ十分楽しめた。
今日は試合の途中や最後に「合併反対」「来年もセパ12球団のオールスターを」などのボードが並びまくっていたし「がんばれ選手会」「スト決行」など、選手会やストを支持するファンの勢いが強かった。特に古田の打席のときには、パのファンも一緒になって応援していた。一般的にはストライキはファンに嫌われるものだが、今回はストライキを支持するファンも多く、ある意味、異様なオールスターであった。
そして大曽根へ向かい、名古屋経由でのぞみで大阪に帰省した。今日は楽しめたし、パの勝利もあって良かった、良かった。
7/4 大阪ドーム
オリックス 0 1 0 0 0 2 0 1 0 4
近 鉄 2 0 0 0 0 0 1 2 X 5
オ 本柳、戸叶
近 パウエル、吉川、吉田
本 北川8号
勝 パウエル4勝6敗
S 吉田2勝4敗2S
敗 本柳5勝8敗
(4勝2敗)
今日は合併するオリックスとの対戦。先週末の時点では特にイベント等もなく通常の試合になると思っていたら、ライブドアが近鉄買収に名乗りを上げ、さらにライブドア・堀江社長がこの日の試合を観戦することを宣言、注目度が高い試合になることに。朝10時からの「サンデープロジェクト」に堀江社長が生出演しているのを見たので、どうやって球場入りするのかなあ?と気になりながら家を出た。
今日は合併問題があることから九条商店街を見たくて地下鉄九条から球場入り。九条商店街にも合併反対の署名コーナーがあった。スターティングメンバー発表の際、「合併反対」「ナベツネの天狗の鼻を折れ」「合併したらファン減るぞ」といった合併反対・1リーグ化阻止の横断幕が多数!!今日は堀江社長が来るとあって「歓迎!堀江社長」というのも。合併反対派が多いのは分かっていたが、正直、この勢いには圧倒された。
先発はパウエルと本柳。本柳は合併となるとプロテクトにかけられることが予想される選手であるが、近鉄ファンからは「ほんごう〜」と野次が飛ぶ。初回、礒部タイムリー、紀洋死球のあと、新外国人・マリオがタイムリー2塁打。北川四球の後、大介タイムリーで2点。マリオが暴走したので攻撃終了になったのはもったいないが下位打線なので仕方ないか。
しかし2回表にパウエルの暴投(てっきり的山の捕逸と思った)で1点返される。そんな中、「堀江社長どこに来ているんかなあ…」との声が上がるが、どうやら内野指定席の位置にいるようである。その一帯だけ少し人が多いといった感じだが双眼鏡でも良く分からなかった。
その後は0更新。今まで近鉄の動画をあまり撮っていなかったので動画を撮影する。新外国人・マリオの応援は初めて。昨日は早速サヨナラ安打を放っているが、応援歌がブライアントの流用とあって期待(歌詞は場外→弾丸、ラルフ→マリオと変更されている)。
6回表、とうとうパウエルが捕まる。1死3塁の場面で2番・斉藤に四球。クリーンアップを控えているだけに不安が募る。ブラウンも歩かせて満塁策をとり、谷。谷の打った打球はレフト方向へ…。「あちゃー」。フィールドに落ちそうだったが大介が好捕。しかし案の定犠飛となり同点に。さらに好調・塩崎にタイムリーを打たれ逆転…。何とかして流れと変えないと。
6回裏が終了し、堀江社長が内野指定席から移動すると、コンコースに人が移動する。トイレに行っていたらコンコースでは人だかり。堀江コールが起こっていた。そして席に戻ってみると、何と、堀江社長が近鉄の応援ハッピを来て私の前列の2つ右の席に!!これには驚きである。試合中であったが堀江社長にカメラを向ける人が結構いて、「今日は野球見に来てるんやろ!」と怒鳴る人も。カメラを向ける人に対しても非難の眼差しを受けていた。確かに堀江社長が来てくれるのは歓迎する人が多いのだけど、騒ぎすぎてしまったのはちょっと反省かな。とはいえ、堀江社長の近くに座っていた人は携帯等のカメラで撮影していた。
すると7回裏、堀江社長も風船をあげる中、「歓迎!ライブドア」「救世主堀江様」の横断幕が上がり、応援団のボルテージが一気に加速。それに応えるように北川がレフトスタンドへ運ぶ。北川コールで湧き上がるライト側。この回は結局この1点だけであったが、次につながる内容である。ちょうど私の後ろに座っていた女性が堀江社長に握手を求めて振り向いてくれ、私も握手をした。一行はANAの袋を持っていたので、飛行機で大阪入りして即球場入りしたみたいである。
8回、疲れの見えるパウエルが打率好調の塩崎にタイムリー2塁打を打たれ、勝ち越される。しかし堀江社長のいる近鉄は違う。代打・星野が二遊間を破ると大村も内野安打。そして水口が2点タイムリー二塁打(代走・高須)で逆転に成功!その後も満塁のチャンスを作るが結局は5−4のまま9回に。
9回表には代わった吉川がオーティズに二塁打を浴びてやばい雰囲気。水口の代走・高須が打席に入る事態になるのは嫌やなあ」って言ってると、吉田にスイッチ。日高が内野ゴロで三塁に送球、タッチアウトでピンチを脱出。代打・山崎を三振に仕留め、村松投ゴロで終了。鮮やかな逆転勝利であった。
試合終了後はヒーローインタビューに入るところ、水口コールが起こる中、近鉄の選手たちが堀江社長のいるライトスタンド方面に走ってきた。そして歓迎の挨拶。ヒーローインタビューは逆転タイムリー二塁打の水口であったが、ある意味堀江社長がヒーローだったのかもしれない。
二次会はいつもの調子で行われ、堀江社長も最後まで参加。そして終了後、堀江社長が球場を後にするとき、「堀江!堀江!」の大合唱。私は一段落してから境川に向かってバスに乗ったのであるが、球場の外でも堀江社長の周りは堀江コールで大合唱、ショップバフィで一息入れてから登場し合併反対を訴え、タクシーで帰られたとのこと。
6/26 金沢
西 武 1 1 2 1 3 0 0 0 1 9
ロ ッ テ 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2
西 許、田崎、鳥谷部
ロ 小林宏、神田
本 和田25号、貝塚4・5号、ベニー18号
勝 許4勝
S
敗 小林宏4勝3敗
(3勝2敗)
「北陸マリーンズ」こと、ロッテの北陸シリーズ。雨が心配されたが曇り空の中、試合が行われそうとあって車で球場へ。車で球場入りするのは初めてだ。週末開催であれば行きたいと思っているが、今年は李の加入、バレンタイン監督の復帰など何かと話題が合って楽しみであった。李の韓国語での応援も楽しみに。球場に着き入場券を買おうとすると、西武・ロッテの順に監督・コーチ・選手たちが北都観光のバスで球場入り。
外野入場券を買って球場内に入る。外野スタンドは適度にぬれており、入口でもらったスカパのビラを下敷きにして座る。金沢の外野スタンドはコンクリートブロックなのだ。
先発は西武・許、ロッテ・小林宏。ロッテはここ2年、金沢では清水直が登板していたのでそれに慣れきっていたが、小林とあってはちょっと心配。西武・許は五輪出場するとはいえ松坂や張よりは崩せるかと期待。その他、金沢球場はスコアボードに6文字までしか入らないため、昨年同様、西武のフェルナンデスは「フェルナデス」であった。昨年はロッテにいたんだけどね〜。何でよく打つの?
試合は初回、西武は最近復帰したカブレラに3塁打を浴びて先制。いい当たりではあったがフランコのまずい守備がなければ失点されなかったかもしれない。
その裏、いよいよロッテの応援だ。ロッテの応援はたいてい健康診断で血を吸われた直後ということが多く、翌日ひじが痛くなっていたが、今年は6月下旬なのでその心配はないかも。試合開始時の曲が流れたが、井上があっさり倒れたこともあってか「北陸マリーンズ」の声援はなかった。そして堀幸一がレフト前ヒット。これで1,500本安打達成!! スタンドからお祝いコールのあと「あと500」の声が。私も一緒になった声援を送った。続く福浦がタイムリー二塁打で早くも同点に。続くベニーも四球で出塁し1死1・2塁のチャンスを作って一気に逆転を図る。しかしフランコが併殺打。守備・打撃とも…な状態だ。
2回表、小林宏は立ち直って簡単に2死を取るも、下位打線に3連打を浴びて1−2に。その裏、里崎が倒れて李登場。金沢のファンが作った横断幕が後ろに掲げられていて声援がひときわ大きかった。そして「ナ(ル)リョボリョ ナ(ル)リョボリョ ナ(ル)リョラ イスンヨ(プ)〜♪」(括弧文字は子音の「パッチム」。ちなみに韓国語で書くともっと簡単に書ける)の応援を送る。しかし左飛に終わる。そして今江。何と「名曲」として名高い石井〜伊与田の応援歌を使っているのだ。やはり「い」で始まる人に引き継がれていくようである(私は李に使うかな、とシーズンオフに予想していた)。今江を精一杯応援したら出塁、続く西岡は打率1割台ながらライトへ大飛球。しかしスタンドへはあと数m及ばず右飛でこの回は0点。
3回表には和田の2ランが飛び出し、早くも嫌なムード。すると、心配していた雨がこのあたりで降りだした。「中止になってもいいよ〜、堀さん明日ヒット打ってまた花束もらい」との声がライトスタンドから出てくる。しかし、この回終了時点で雨はいったん上がる。その裏、井上が出塁するも後続が凡退。許を崩す機会を自ら絶ってしまった。特に外野への大きい当たりが多かったのにあと一歩伸びないのだ。
4回表、西武は佐藤タイムリーで5−1とすると、5回には試合を決定付ける貝塚の3ランが飛び出した。そして小林宏から神田に交代。なんだか遅すぎた交代という感じ。そして試合も成立。マー君が登場してYMCAをするも日本ハムの東京ドームほど盛り上がりがなく、グラウンドキーパーもトンボを持ち上げて応援したりということはなかった(曲も短かったし)。
6回、7回とロッテはチャンスを作る。はランナー2人おいて里崎がレフト前へ落とす(というか守備のミス)も、ワンバウンドで受けたレフトが三塁に送球。二塁ランナーが三塁に進めず「レフトゴロ」(ハーフウェーだったが)。次の李がレフトへ大きな当たり。わずかに切れてファウルであったが、打ち損じに見えた割にあそこまで飛ぶとはやはり非凡なものがある。その後もファウルで粘るも結局三振。
7回は幸一が猛打賞となるヒットを打つ。しかし福浦が不運なライナーで併殺。結局0が続く。
8回、ベニーがレフトギリギリにホームランを打つも、9回に貝塚にこの日2本目のホームランが飛び出し2−9。9回裏も抑えられて試合終了。
試合終了後はこの日2本塁打の貝塚のヒーローインタビューを横にして球場を後に。混雑を避け一目散に車を出した。
それにしてもロッテファンは周りの交流が多いのか、ファン同士が一体となっている感じがする。生茶のシール交換した程度だったけど。他にも北陸の雰囲気も感じられた。北陸限定の内野応援団(昔のユニフォームを来てメガホンをたたく。名物ともなっている?)とか、西武攻撃中に李の応援をしている地元ファンがいて「何だろう」って思っていたら、北國新聞社の取材だった。来年からパ・リーグの試合数が減ることも考えられるが、楽しい北陸シリーズは今後も続いてほしいなと思う。早く金沢で勝ちたいよ〜。
6/13 大阪ドーム
日本ハム 0 3 0 0 0 2 1 1 0 7
近 鉄 4 0 0 1 0 0 2 0 1X 8
日 正田、芝草、河本、建山、横山
近 バーン、小池、吉川、吉田
本 鷹野4号、大西3号
勝 吉田2勝4敗
S
敗 横山2勝2敗
(3勝1敗)
今朝の「サンデーモーニング」で近鉄のオリックス合併を知る。合併には驚いたが、今までは「身売りやむなし。近鉄色の残らない球団なんて…。それやったら西武のほうがいい」と思っていただけに、半分でも球団色の残る合併に落ち着くのは正直言ってホッとした。とはいえ、報道的にややオリックスに吸収っぽいので半分も残らないかもしれないが、それでも0になる身売りよりはよっぽどいい。もちろん、現状の状態が一番いいのだけど。
さて、球場へ行くと後輩が先に来ていた。よく一緒に近鉄感染する後輩なのだが、彼はこともあろうに「合併よりも身売りのほうがいい」とのこと。けしからん。そして合併後の球団の姿について話す。「近鉄は抑え不在になかされていたけど、これで山口が加わり相当期待できる」「先発はムーア、小倉、金田とかが増える。けど吉井、マック鈴木は…」「野手は谷、村松、日高あたりが有効。けど、今の近鉄はの外野手はただでさえ多いのに、さらに増えてもそれほどプラスではないなあ」「ブラウン、オーティズ、平野…。守備固めにならんなあ」「大阪ドームの使用料高いから、本拠地はヤフー(球場名は変更かも?)になり、ヤフーに行く機会が増えそうやなあ」「応援歌は選手にくっつくとして、ヒットの曲とかはオリックスの曲も使用されるんかなあ」「今年のファンクラブのポイントで来年の入場券引き換えられるんやろうか?」などなど。
今日の先発はバーンと正田。その他紀洋が昨日の試合で故障したとあって、今日は欠場。三塁を誰が守るのかが気になった。吉岡が不在なだけに、選択肢は守備が下手な左の星野か、輪をかけて守備が下手で攻撃力もない右の山下かといった争い。左投手とあって右の山下を起用した。ボールが3塁に飛ばないことを期待する。
初回、新庄が三塁ゴロ。足が速いだけに冷や冷やしたが何とかアウトに。この回を0に抑えると、1回裏、エラーで出たランナー1人置いて鷹野が2ラン。さすが左殺しである。そして2死後、大西も2ラン。大西も礒部・憲史が不調なだけに出場してよく打ったと思う。
2回表、ランナーを出したバーンズは連打を浴びる。バーンはランナーがいないときは比較的安心してみていられるが、打たれ出すと本塁打で一掃されない限り止まらないのだ。せっかくの4点差が1点差になってしまう。
4回裏に追加点を取るも6回表には的山の捕逸などで2点取られてついに同点に。バーンは続投を期待したがこの回で退き、7回表のラッキー7からは小池に。「ワンポイントで石本と相手するだけならバーンでもよかったのにな」と思いきや、後輩が「小笠原まで持たせるのでは」とのこと。すると石本に代わった西浦は討ち取ったが、次の新庄に3塁打を打たれ、小笠原四球後、セギノールに痛打される。逆転だ…。なおもピンチが続いたが投直、併殺で切り抜けた。
7回裏には北川、大西のタイムリーで2点取り逆転に成功。大西は今日3打点と活躍である。しかし8回金子に打たれて同点。試合時間が4時間になろうという状態。そして9回。「アンチ西武」で有名なタオルを巻いた応援団員(「打倒西武獅子粉砕」の旗を振っている人)が登場し「バファローズは球団のものではない、我々のものだ」とか、私には賛同しかねる(近鉄を捨てて(身売りして)でもバファローズを残してほしい、というファンが悲しいかな多いのだ)応援も出てきた。
「今日は大西が思いのほか調子いいから、9回裏、大西で決まれば確実にヒーローだな」と思っていた。北川が出塁し代走・森谷。少し速いかと思ったけど好機と見たのだろう。すかさず盗塁成功し、バーンズの当たりはセンターへ。下手なセンターなら完全にタイムリーだが、そこは新庄のファインプレーで中飛になるも、森谷はタッチアップで3塁へ。そして今日3打点の大西。横山の球を強振するとボールはライト方向へ上がっていく。「ヤッター!!」。ボールはライトが捕球するも、森谷はタッチアップでらくらく生還。サヨナラ犠飛である。
今日のヒーローはもちろん、サヨナラ犠飛で4打点の大西。球団合併について何か言うかなと思ったが、これには触れずにプレーオフに持ち込んで日本シリーズに出場したい旨を語ってくれた。二次会では大西は曲がないのでメインテーマかな、とも思ったが、亡き鈴木貴久コーチの教え子ということもあり、貴久テーマで大西を祝った。「お前の怪力で〜♪」の貴久テーマを久しぶりに歌ってきた。けど、貴久テーマは大西が引き継いで使ってほしいなと思った。
帰り道も近鉄合併の話をネットをはしごして調べたが、掲示板関係見ると賛否両論あるものの、身売りのほうがいいと言う意見が多いなあ…。うーん、近鉄のカラーは残るし、抑え強化でチーム力は上がると思うのにな。
5/30 松山
ロ ッ テ 0 0 0 1 0 3 0 0 0 4
近 鉄 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
ロ 清水直、小林雅
近 高木、カラスコ、小池、吉川
本 ベニー11号、フランコ6号
勝 清水直3勝5敗
S 小林雅2勝5敗12S
敗 高木1敗
(2勝1敗)
松山遠征2日目。午前中は横河原を往復してから11時20分頃に球場入り。入場券購入後、ゲートに並んだらすぐ開門であった。球場に着いた感想は「とにかく暑い」。雨予報がうそみたい。日焼け止め塗っておいて良かった。
今日は予告先発はパウエルであったが、故障(寝違えたみたい)のために高木に変更されていた。予告先発の変更は昨年8月の日ハム戦で日ハムが関根→厚澤というのがあったので2回目。高木は貴重な左投手とあって、パウエルを先発させ一人だけでも四球にしてから高木に代えることは出来なかったのかなと思った。とはいえ、ロッテは1番大塚など左打者用に打線を組んできた。
ロッテの応援団はなぜか2つに分かれている。昨日は一体だったのに、道後でけんかでもしたのかと近鉄ファンに言われていた。「GO!GO!大塚明」の大塚には、大塚つながりで「さくらんぼ」の応援歌ができていた(広島時代の江藤に似ているなあ。コレ)。
1回裏、清水直から礒部がタイムリーを放ち先制し、今日も勝利かと期待。高木も内容は良く、4回にベニーに本塁打を許してしまうまでヒットは打たれなかった。
6回表、ロッテは2死3塁で前の打席で本塁打のベニー。近鉄は敬遠策で右のベニーを敬遠し、左のフランコと勝負。妥当な案と思いきや、そのフランコに3ランを打たれ1−4。近鉄は貧打なのに加え、清水直の調子が良い。元々中継ぎだった清水直が黒木・ミンチーを差し置いてエースになっただけのことはある。
暑い天気であるが、このあたりからとうとう雨が降ってきたかと思えば、1イニングで雨は上がり、7回裏の風船上げの時には完全にやんでいた。昨日は風船上げはしなかったが、今日は風船を購入し空に上げた。応援合戦も楽しく、星野の応援歌覚えたし、フランコ、福浦、サブローなどロッテの多種多様な応援も聞けた(喜多は聞けなかったけど)。昨日はあと「予讃線ではよ帰れ!」もできてんけどなあ。
8回裏、近鉄は1・2塁のチャンスを作って紀洋。一発同点のチャンスである。しかし紀洋が3球三振。その直後、飯塚球審に暴言を吐いたとして退場になった。まあ、負け試合で次も打席が回ってくる可能性が少ないことを考えれば退場自体は痛くはないけど、好機だっただけに残念。まあ、問題の玉の前に追い込まれてしまったのも残念ではあったが。
清水直は8回まで5被安打と好調だったが、9回に小林雅が登場。これは意外であった。清水直ならやられたかという感があったが、これなら勝てるかもと期待する。しかしランナーが出るも北川が併殺など拙攻もあって、苦敗。
結局、松山遠征は1勝1敗。終わってみればこの2連戦は度重なる併殺や、諸積の2試合連続暴走とか、拙攻が多かったような機がする。
心配した「終電」(最終接続)の時間が迫っていたが、思ったより早く試合が終わったので十分に間に合った。試合後は松山に出て、料金的に得なしおかぜ+新幹線+サンダーバードで福井へ。
あと、同行した後輩が飛行機で帰阪したのだが、どうも空港のトイレで紀洋と出会い「スカイAでやってるんか?よっしゃ見たろ。13年目で初の退場や…。あれは絶対高い。外れてる…」と言っていたとのこと。紀洋って退場は今までなかったのか…。それは昨年2試合出場停止になったローズと違って偉いわ。どうも他の選手も判定に泣いたようで、仏の紀洋が怒るというのはよっぽどみたい。
それにしても私は選手と近くで会うってあまりないからなあ…。同じホテルでとまったりすれば別なんでしょうけど。
5/29 松山
ロ ッ テ 0 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 3
近 鉄 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1X 4
ロ ミンチー、小野、薮田、藤田、小林雅
近 岩隈、吉田、福盛
本 ベニー11号、フランコ6号
勝 福盛2勝5S
S
敗 小林雅2勝5敗11S
(2勝)
いよいよ松山遠征。近鉄の地方開催は2000年の藤井寺を最後に行っていなかったので、大変久しぶり。それも四国という、まったく今まで遠征したことない地での遠征である。私も楽しみにしていたので前日夜に出発、降水確率も50%と良くなかったがしまなみ街道経由で松山へ、そして市坪「の・ボール」駅(正岡子規が「野球」の名称の生みの親で、殿堂入りを機にサブ名称が付いた)を経て球場へ足を運んだ。今日はファンクラブ会員650円で入場でき、ポイントも10ポイントが付いた。
さて、先発は岩隈とミンチー。岩隈は目下9連勝で、今日勝って5月で10勝一番乗り・4月に引き続き5月のパ投手MVPに輝いてほしいところ。ロッテのミンチーは簡単には打ち崩せないな…。試合前には水口の1000本安打の表彰。松山出身とあって予想通りのセレモニーであった。スタメンも吉岡・バーンズに加えて大村まで故障、憲史が不調とあって右投手相手でも右の鷹野を出さざるを得ない状態。指名打者は守備に不安のある星野(これはOKな采配と思うが)である。とはいえ、阿部真とか星野とか、今年できた応援歌をまだ覚えきっていないのである意味大変である。大阪ドームでは最近あまり置かれていない(というかファンが取っていく)サポーターズハンドブックをGETしておいたのでいいんだけど。ロッテも応援のタイミングが地方開催とあって分からないのか、いつもは1回の攻撃前に流す曲を2回表で流していた。
初回、ランナー一人置いて紀洋が2ラン。3回にも鷹野の三塁を強襲する2塁打で追加。ここまで3−0と勝ちパターンである。しかし4回表、ロッテはポイント引換えに途中退出中に福浦が2ラン。これで余裕が1点しかなくなった。
近鉄・岩隈は本調子でないのか、奪三振が5回まで1個と極端に少ない状態である。そして場内整備後の6回表、岩隈がベニーにホームランを打たれ3−3の同点。打線の調子の悪い近鉄には重い1点である。近鉄は四球がらみでチャンスを作るもののヒット出ない。
ロッテは7回から継投策に切り替えたので、「ミンチーよりはまし」と近鉄打線の爆発を期待したが7回は星野の盗塁死、8回はランナー2人置いて紀洋が内野ゴロに終わるなど、拙攻が続く。
一方、岩隈はミンチーが退いた7回以降は「10連勝」がかかっているとあって投げ続けた。尻上がりに調子も良くなり、その後は9回まで無失点で切り抜け、防御率も大きく後退しない内容におさまった。サヨナラを期待するも実らず3−3のまま延長戦へ。岩隈の続投を期待したが、とうとう吉田に交代。確かに限界近くまで投げていたので負けにならないうちに交代させたのは分かるが、登板機会すべてに勝っていたので、ここは続投して勝ってほしかった(打たれて負けるよりはいいのかも)。今季25勝0敗を期待していたのに(笑)。まあ、25勝は無理でも、20+α勝ってほしい投手であることには違いない。けど今年は五輪で離脱するのが濃厚なため、それまでにたくさん登板・勝利しておかないといけないしね。
延長10回は両軍0点で、11回表の攻撃をしのいだ後、11回裏。ロッテは抑えの切り札・小林雅。今季は不調なので近鉄打線に期待したら、1死1・3塁でで北川を敬遠し星野と勝負。まあ、塁を埋めるという意味でいい敬遠であるが、星野がセンター後ろにサヨナラ。指名打者・星野は結果的に的中した。
ヒーローインタビューはもちろん星野。「華のないインタビュー」などと言う人もいるが、ヒーローには違いない。よく仕事したと思う。2次会では「道後の夜が活気あふれる勝利の日〜」であった。けど鈴木貴久追悼テーマはなかったなあ…(次は6月1日の追悼試合か?)
松山遠征では、近鉄主催とあって近鉄特急や「まわりゃんせ」などのCMを流す。まあ鉄道でも大阪線に名古屋の広告が出ていたりなど、沿線の広さを感じさせて好感が持てるのだけど、松山でも流していたのはうれしかった(実際、松山から名古屋は関西汽船と近鉄で行くとかなり安くいける。
そして臨時列車で市坪を後にし、焼肉で一杯呑んでホテルへ。楽しい遠征一日目であった。
3/27 大阪ドーム
日本ハム 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2
近 鉄 1 1 0 1 0 0 0 3 X 6
日 金村、清水、芝草、横山、佐々木
近 岩隈、吉田、カラスコ
本
勝 岩隈1勝0敗
S
敗 金村0勝1敗
(1勝)
今日は待ちにまった開幕戦。3月は納期や引越しで忙しくいけるかどうか分からなかったもののひと段落着いたので観戦に行くことにした。試合開始3時間前に球場入りしファンクラブの継続(といっても用紙が送られているだけで実質は新規と変わらなくなったんだけど。
今日は「レッドdeハッスル」の「New赤Tシャツ」プレゼント。開門の時点で結構行列が出来ていたが予想通りの長さ。無事Tシャツを手にして外野自由席に入れる。そして友達3人で観戦。今日は予告先発が岩隈と金村。ミラバルだったら苦しめられるなと思っていただけに、これは朗報。もっとも、日本ハムは2戦目狙いなのかもしれないけど…。この点は3人とも共通した意見であった。
簡単なセレモニーが行われる。「また照明が消えて華やかな開会でも」と思っていただけに、単に選手が並んで国歌斉唱するだけという感じ。まあ、それでも始球式は今年殿堂入りした仰木元監督であったのはよかった。仰木元監督もそのうち人形になるのかな。
日本ハムファンも結構多い。新庄効果も大きいが、ライト側からは解説の張本氏のごとく「喝!!」の野次が。当然こちらも赤Tシャツを着て観戦。
試合は初回、先頭打者の坪井が「PL〜青学〜東芝〜『阪神』つ〜ぼ〜い〜♪」のファンファーレが鳴り終わる前に岩隈の初球を痛打。鮮やかな2塁打。そして「SHINJO」こと新庄。「KONISHIKIの真似か〜」と野次の中、バントで3塁に送る。もったいない気もするが、小笠原の二ゴロの間に1点が入る。効果的に先制を奪われてしまった。
近鉄はファンファーレができた大村から(早くファンファーレ覚えないと…)、水口と凡退したがバーンズと紀洋が四球で出塁すると北川が先制タイムリー。2死からの得点である。続く2回も近鉄は2死から藤井、大村の連打で逆転。幸先の良いスタート。
そして4回、先頭の北川が2塁打で憲史の内野ゴロの間に3塁へ。礒部がきっちりと犠飛を打ち上げ、これで3−1。2点差では不安だが岩隈に踏ん張ってもらいたいところ。しかし7回にピンチを迎える。
7回表は今までなら速水けんたろうの「ファイターズ賛歌」が流れていたが、北海道日本ハムの応援歌になっていた(ファイターズ賛歌は「勝利したときの曲」として使用するようである)。誰も歌っていない、4年前の近鉄ファンみたいな状態であった(Dream and powerの1年目。GS神戸(当時)でいきなり聞いた人が多かったみたい)。
元オリックスのセギノールに2塁打を打たれたあと、木元に外野フライ、そして高橋信に犠飛。明らかに岩隈の球に切れがなくなっていた。それでも金子を何とか討ち取り1点差で切り抜ける。
7回裏に反撃できないまま1点差だったことから、岩隈に代えて吉田。昨年と今年のオープン戦でも岩隈のスタミナには不安が見えたことからいい決断であった。結果的に吉田が切り抜け、8回裏の反撃を待つ。今日無安打のバーンズ・紀洋が凡退した2死から北川がこの日4安打目となるレフトへの2塁打でチャンスを作ると、代打鷹野の内野への強襲安打、阿部雅の2塁打で3点を取り、安泰モード。
セーブが付かない場面とあって吉田続行と思ったが、実践で投げさせるためかカラスコ(友達は「烏丸車庫」と呼んでいた)が登場。あっさり3人で切り抜けてゲームセット。いい試合だった。今日のヒーローは岩隈と4安打の「スマイルボンバー」北川。
とはいえバーンズと紀洋からは快音が聞けないままであった。友達2人は「バーンズはいつまでいられるか」と早くも不安視しているが、打率がある程度あるだけに調子がよっぽど悪くならなければバーンズである程度ローズの穴は埋めてくれると思っている。紀洋も実績はあるのだから、2人とも1試合だけで判断するには早すぎるかなと思った。カラスコは大リーグではストッパーだったようであるが、これなら押さえでも持ちそうな気がした。大塚を継いでくれる(あのテーマ曲も継いでほしい)存在になってほしいものである。今日のヒーロー・北川は吉岡故障の穴を埋めるべく頑張ってくれることを期待するが、左投手対策となると北川だけでは一抹の不安がある。今日出番のなかった星野をDHとして起用するなどいろいろ試してほしいものである。そうすればカブレラが故障で離脱した西武を上回りAクラス入りも見えてくるし、Aクラスに入ればプレーオフ次第で日本シリーズ出場も可能だ。ダイエーは強いと思うが、今年の近鉄には奇襲攻撃で日本一になることを期待している。
ご意見、ご要望がございましたら
まで。